必要なのは『トラの巻』

集合研修が現場で役に立たないと聞きますが.........

最終的には、現場の皆さまに正確な顧客対応、事務処理をしていただくための教育ですから、もっと現実的な研修が必要なのだと思います。

実際に現場の皆さまが頼りにしているのはお手製のトラの巻、研修資料は引き出しの奥、事務取扱要領を参照する機会はどれくらいあるでしょうか。
トラの巻を作るのは生徒の仕事でした。研修で覚えたことを、現場で自分が使いやすいようにまとめ、少しずつ書き加え、ノートがぼろぼろになるまで使い、転勤の時に愛弟子に引き継ぐ。古き良き習慣であったかもしれません。

しかし、即戦力が求められる今、事務水準の向上を一人ひとりが作るトラの巻に期待していては始まりません。
そもそもトラの巻を作らなければならないのは、研修資料が不十分である事を物語っています。本当に必要なものを提供する研修の方法に変えていけばこのような問題が解決できます。

考え方としては、集合研修でもOJTでも現場の実務でも共通に使えるずばりこうやれば間違いありませんというトラの巻の要素を備えた、それぞれのシーンで共通に使える資料を提供ることができれば良い訳です。

『共通に使える資料』→集合研修資料OJT研修資料トラの巻

この『共通資料』を使い、『皆さんは現場に配属されたらこのような事務を行うことになります。そのやりかたはこの通りです』といった実務研修を実施する。その上でOJTに臨み研修で習った事を実行する。その時に忘れてしまったことをこの『共通資料』で確認する。

この様な教育体制、学習体制ができたら理想的だと思いませんか。徹底した現場主義の教育の実施により人材の早期戦力化が図れます。
既にいくつかの銀行様ではこのような『共通資料』の位置づけとしてEPSを導入し、事務指導の強化徹底を開始されています。